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ホームインスペクションで雨漏りの診断はできる?

公開日:2024/05/15  

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建物に欠陥があったり、劣化が進んでいたりすると雨漏りが発生しやすくなります。雨漏りは構造を腐らせ、害虫を呼び寄せたり、シミ・カビを発生させたりなどのさまざまな悪影響をもたらすでしょう。今回は、ホームインスペクションで雨漏りのチェックができるのかに着目し、雨漏りが起こるとどうなるのか、雨漏りが見つかった場合の対策もあわせて解説します。

雨漏りがもたらす住宅への悪影響とは

雨漏りは、家にとって深刻な問題です。

とはいえ、雨漏りがどのような悪影響を与えるのか、具体的なデメリットがわからないという方もいるでしょう。ここではまず、雨漏りのデメリットを理解しましょう。

雨水により構造が腐る

雨水が家の内部に浸入すると、木材が腐りやすくなります

湿気のあるジメジメとした環境が木材腐朽菌の繁殖を促進します。厄介なことにこの腐朽菌は、木材の成分を分解し、家の強度を低下させる性質を持っています。また、鉄骨や鉄筋コンクリートの場合でも、サビによって強度が低下するリスクがあるのです。

このように雨漏りが進行すると、家の安全性や耐震性が著しく低下し、資産価値も急激に下がります。実際に、雨漏り被害によって新築物件の価値が500万円以上も下落した例も存在します。

害虫や害獣が家を破壊する

雨漏りが進行すると、害虫や害獣による被害も増加します。

とくに注意が必要なのは、シロアリです。シロアリの侵入は防ぐことが難しく、建物の基礎、配管、玄関の上がり框などから侵入してきます。湿気の多い木材はシロアリの好物で、柱や木材だけではなく、断熱材や電線までかじることがあります。

つまり雨漏り被害によって、シロアリの発生を引き起こし、家の構造そのものが危険にさらされるのです。

雨漏りのシミとカビ

雨漏りによって天井や壁にできるシミは、雨漏り被害を早期に発見する手がかりとなります。

しかし、シミは雨水が家の内部に浸入している証拠であり、木材の腐食や鉄骨のサビ発生の兆候です。さらに、シミを放置すると壁のクロス(壁紙)が湿気によって剥がれやすくなり、再び剥がれてしまう可能性が高まります。

これでは見た目も悪く、来客時も印象が悪くなるおそれがあります。さらに、シミの周辺はカビが発生しやすいため、家族やペットの健康に悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

ホームインスペクションで雨漏りの診断は可能なのか

とくに中古住宅を購入する際、雨漏りの問題は避けて通れない課題のひとつです。

ホームインスペクションは、購入前に多くの人が利用するサービスで、その中には雨漏りの痕跡を調査する項目が含まれています。しかし、果たしてホームインスペクションで完ぺきな雨漏りの診断は可能なのでしょうか。

雨漏りの痕跡を調査

ホームインスペクションでは、雨漏りの痕跡について調査が行われます。

この調査項目では「雨漏り跡」「漏水跡」「水染み」といった名称で記載されており、直接的に「雨漏りの有無」とは言及されません。つまり、診断では雨漏りの痕跡の有無を確認し、リフォームや修繕によってその痕跡が消えていても、実際に雨漏りが発生していない保証はありません。

ホームインスペクションでは、将来的な雨漏りのリスクも評価します。たとえば、外壁仕上げ材のシーリングの劣化状況が確認された場合、雨漏りの可能性は高まります。このような場合、補修が必要と判断されることがあるのです。

雨漏りの現在進行形の調査は行われない

ホームインスペクションでは、明らかな雨漏りの痕跡がある場合、その情報は報告されますが、現在進行中かどうかは診断の範囲外です。

基本的には、雨漏りが進行中なのか、すでに補修済みなのかについては調査されないので注意しましょう。

雨漏りの原因や被害範囲の調査は行われない

また、住宅診断において、雨漏りの原因箇所や被害範囲についても調査は行われません。

これらの詳細な調査が必要な場合、雨漏り調査を別途依頼する必要があります。雨漏り調査は、雨水が建物内部に浸入する経路や壁・天井の被害状況を詳細に調査します。

雨漏りが見つかったら?対処方法を解説!

雨漏りを放置しても事態が好転することはないので、できる限り早めに修繕を検討し、対処すべきです。

しかし、実際に雨漏り被害を確認したら、どうすればよいのでしょうか。ここでは、雨漏りを見つけたときの対処方法を解説します。

専門業者に依頼しよう

先述したとおり、ホームインスペクションは、あくまで雨漏りの痕跡があるかどうかを確認するだけのものです。

実際に原因を特定したり、修理したりといった作業は、専門業者への依頼がおすすめです。

どのような修繕を行えばいいのか

専門業者が対応するまでの応急処置としては「ビニールシートを被せる」「防水テープで塞ぐ」「バケツなどの器に溜めて二次被害を防ぐ」などが挙げられます。

とくに、雨漏りの原因になっている場所が特定できていない場合は、ビニールシートをなるべく広範囲に広げて対策をしましょう。専門業者に依頼すれば、屋根の修繕や外壁塗装などで雨漏りを防ぐことができます。雨漏りの被害が大きければ大きいほど、費用がかさむのでなるべく早く相談しましょう。

購入前に見つかった場合の注意点

ホームインスペクションで雨漏りの痕跡が見つかった場合、雨漏りが現在進行中かどうか、雨漏りの原因箇所の特定、費用の負担額や負担者の決定が急がれます。

しかし、購入前の段階ではまだ住宅の所有者ではないため、調査や修繕の実施は難しいことがほとんどです。このため、雨漏りの痕跡を参考にして購入の決断を下すのが一般的です。買主が調査や修繕を依頼する場合もありますが、売主の協力が得られないことも珍しくありません。

まとめ

ホームインスペクションでは、雨漏りの診断は一部の痕跡の確認までが限界です。現在雨漏りが進行しているのかや詳細な原因・被害範囲の調査は含まれていません。そのため買主は慎重に検討し、必要に応じて雨漏り調査を別途依頼すべきです。住宅購入前に雨漏りの問題を見逃さず、万が一トラブルがあった場合にはスムーズに対応し、安心できる住まいを手に入れましょう。

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